おじさんとの出会い そして別れのブルース
私は休みの日にいつものように街で撮影をしていました
テーマなど決めない私は
今日は映画の世界のブルースをテーマに撮影したいと
街を歩いた
撮影してると、ある紳士的なおじいさんに声をかけられた
写真歴は長いの
そんな会話をした、立ち話を10分程度した
お互いの名前は知らないまま
おじさんもカメラをやっていたそうだ
いろんな苦労話などを聞いた、おじさんの孤独を感じながら
さよならを言って見送った
なぜか都会の街で孤独に暮らすおじさんの背中が涙を誘った
私はおじさんに声をかけた
私は、おじさんを行きつけの呑み屋へ誘った
けっしてお金に困ってる訳ではない
孤独なんだ
話しが盛り上がった
おじさんに、店で写真を撮ってもいいのって聞かれた
ここは、私常連なんで
頻繁に来るわけではないが、昔撮影許可をもらってるし
一杯呑み屋で写真を撮るのも私ぐらいだろう
おじさんとはなぜか初めてではないような気がした
この時点でも名前の交換はしていない
おじさん、お兄さんで会話した
おじさんとの楽しい時間を過ごした
初対面の方、それも男性の方と初対面で呑みに行ったのは初めてである
別れた後
私は車はそのままに、電車で家に帰ることに
ホームには秋の風が肌に心地よく吹いていた
電車の中の私はにやけていたかもしれない
おじさんとの出会いが嬉しくて
翌日 撮った写真を見ながら
おじさんとの会話を思い出しながら
写真には、しっかりブルースが流れていた
おじさん、私から声かけたのに奢ってもらいありがとうございました。
また、いつか会いましょう。