別れの後
君と待ち合わせたのは
向かいにロイヤルオストの見える
場所だった
この階段が目印のお洒落なビルで待ち合わせをした
日本酒バーで君と来るの初めてだった
お互いの重い口はなかなか開かない
料理もすすまない夜だった
そう、別れの夜
向かいのロイヤルオストでは、楽しげな光景が見てとれた
苦い酒だけがすすんでいく
話しも決裂し
私は、君をバス亭まで送った
切ない夜となった
バスが来た
しかし、君は乗らない
歩いて帰ると1時間はかかる
一緒にと言う私を振りきって
君は歩き出した
意地をはってるんでは無いと解っていた
だから君は振り返らなかった
ヤケな私には、このパチンコ屋さんのネオンが涙に雲っていた
私の心を
クリアランスしなければ
そんな、私は今日も酒を浴びていた
優花